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数ある行程の中の一つを紹介させていただきます。杉材に関しては、あらゆる注文に応じる能力があります。

自社所有の杉を伐採し搬出しているところです。今回の現場は大子町です。主に八溝山系から材を入れることが多いです。写真は、切り倒したあと、長さを測って玉切りしたものを、大型トラックが入れるところまで運ぼうとしているところです。

切り倒した後に残った切り株は掘り起こして、そのあと植林します。現在は丸太の値段が「激安」となってしまっており、植林して、手入れしていくと大赤字になってしまう状況です。そのため、切った後はそのままにしてしまう山主も多いです。それが、山の荒廃を招き、治水にも影響を与えます。徐々に問題が大きくなっていくのではないかと危惧しています。

集められた丸太をトラックで運びます。写真の丸太は、切り口をみてもわかるように、形もよく、良材です。いい・悪いは様々な点をみて判断しますが、ぱっと見て真ん丸に近いほど良材の可能性が高いです。

丸太は主に八溝山系と日光・鹿沼・粟野地区から手配します。栃木県は全国的にみても有数の良質な木材の産地です。八溝材や日光・鹿沼材は一種のブランドになっています。適度な寒さ・雨量・気候がそろっているためです。木材の価格も品質がいい分、他県に比べて高くなっています。当社では1日に約100立方丸太を消費します。大型トラックでだいたい5台分の量になります。

入荷した丸太は水圧で皮を剥きます。水は地下水を汲み上げて利用しています。最近は刃物で剥く方法が多いのですが、この水圧で剥いた場合は皮に不純物が含まれないため、競馬場のダートの下に敷いてクッションの役目も果たします。馬の怪我防止に一役買っています。

皮を剥いた丸太は写真のように種類別に積み上げて1月程度天然乾燥させます。こうすることで丸太の水分がある程度抜けて、製品の価値が上がります。また、挽いたときにでるオガも比較的乾燥しているので、養豚屋さんなどからも喜ばれます。

いよいよ製材開始です。この時にどのような向きで丸太を載せて、どのように挽くかによって出来てくる製品に格段の違いが生じます。台車と言いますが、この仕事を十分にこなせるようになるには15年は最低経験をつむ必要があると言われています。

この台車では、半製品を作ります。大きめに割っていきます。木は生きているので、挽かれるとその挽き方によって変化します。そのため、それを修正するために余裕を持たせて挽き、その後の工程で仕上げていきます。

台車で挽いた半製品は種類別に選別されます。落とし口をかえています。

この台車は、比較的細い丸太を挽いています。丸太の太さによって挽き方が変わるため、能率を上げるために分けています。

この台車には帯ノコが2本ついていて、丸太の両側から同時に挽いてきます。また、高度にシステム化されているため、効率的に挽くことが出来ます。ただし、操作マンの技量によって出来る製品に差がでるのは他の台車と変わりません。鉄やプラスチックと違い、木は生きていてそれぞれ個性があるためです。

反対側から見ています。挽いた半製品は種類別に選別されて、積み上げられます。

台車で挽いた半製品の一部はここで再割されます。いいものは鴨居や廻渕をとり、並のものは垂木や間柱をとっていきます。

この機械は巾詰め機と言います。丸太を割った状態では両側に丸みが残っています。それを取り、製品の巾を均一にしていきます。

選別機です。種類別にまとめていきます。

鴨居を立てています。和室に使う造作材は天然乾燥にしています。その方が艶が出るからです。木を立てるときは、必ず根元を上にします。木は生きているため、葉っぱの方に水分を送ろうとします。そのため、葉っぱの方を下にしたほうが、格段に乾燥が早くなります。それでも、3ヶ月程度乾かします。

ここでは廻渕を立てています。鴨居と同じように、根元が上になっています。和室の減少や張り物の新建材が多くなっているため、昔に比べれば、生産量も減らしていますが、それでも数千本の在庫は持っています。

柱や桁・垂木・間柱などの見えないところに使う材料は人工乾燥させます。人工乾燥材は含水率が低いので、狂いにくく、高品質の製品ができます。

人工乾燥させた材はここで、4面にかんなをかけて寸法を揃え、かつきれいに仕上げます。同時に直角もきちんとだすので、精度の高い製品ができます。

内装や外装の羽目板にするために乾燥させた板をここで加工しています。腰板にしたり、と無垢の内装用の板は現在多く使われています。全面クロスではなく、一部分でも無垢の板を使いたいという方が増えているようです。無垢材指向が強まっています。

実(さね)加工してあるのがわかるでしょうか。オスとメスのでこぼこをつけています。板は収縮膨張するので、このような加工をすることで、逃げ道をつくってあげることと、収縮しても裏が見えないようにするためのものです。

加工した板はここで超仕上げされます。いわゆる「かんながけ」です。紙やすりでこすったような仕上げ(サンダー仕上げ)と超仕上げと大きく2種類ありますが、この超仕上げのほうが艶がでてきれいなため、好まれる傾向にあります。

超仕上げされた板はビニール包装されます。貼ってあるシールには「やみぞ美人」と書いてあります。当社の登録商標で、ブランド名になっています。ぜひご指名ください。

結束機です。ここでは、加工板以外のものの結束をします。等級別・種類別に分けていきます。最終工程なので、検査も兼ねており責任重大の工程になります。

結束されて、出荷を待つ製品です。写真にあるものは破風板の乾燥材です。□に「二」のマークは当社のブランドで「カクニ」と言われています。おかげさまで優良材メーカーとして高く評価されています。今後とも高品質材を生産していきます。

製品を積んでこれから各市場に出荷です。関東一円の市場に出荷しています。ご自宅で日曜大工をされる方にも製品の販売をしますので、ぜひご来社下さい。
二宮木材株式会社
栃木県那須塩原市西栄町10−9
TEL : 0287-36-0056
FAX: 0287-36-1129