お茶室工事施工例
基礎工事を始める前に位置を出しているところです。
敷地に傾斜があるのと、建物の基礎自体を高くするので、床は高くなります。

写真は、基礎の立ち上がりのラインをだしているところです。そのあと型枠をつけて、生コンを流します。
北側は立ち上がりをつくっていますが、南側はベースの上にこれから自然石を置きます。
外廻りの設備工事を行っています。

上下水の配管工事です。
土台を敷いて、柱を一部立てています。通常の住宅であれば、基礎の上端は水平でそろいますが、このお茶室の場合には、南側は自然石をしいているので、段になっています。

そのため、土台も段になっています。
束石も自然石にしています。石に溝を彫ってその上に柱を立てます。

土台も段になっているため、加工も難しく、このあたりの納まりが大工さんの腕の見せ所になります。
棟上が終わったところです。

下屋の柱は自然石に載っていて、南側の土台も自然石の上に載せています。

この後は、屋根を葺いて外壁工事になっていきます。
世間では現在は、ほとんどが工場で機械が自動で加工するプレカットが大部分ですが、当社ではすべて大工さんが手で刻みます。 そのため、頑丈な納まりにすることができます。

職人技にはまだ機械は勝てません。
柱と桁が込み栓で押さえられているのがわかるでしょうか。

なるべく金物ですまそうとするのが世の中の流れですが、新しい工法があらゆる点で伝統工法に優っているとは考えていません。
南側は独立柱を立てて、軒を1.8m出しています。こうして大きく軒を出すことで夏は涼しく、冬は日差しを差し込みます。
今回は内外共に真壁です。そのため壁厚は薄く、昔ながらの貫構造になっています。

外側は縦に張っている板の上に左官仕上げ、内部もこの後左官仕上げになります。

手前の黒いものはサッシの枠が仮置きになっています。
柱と土台は普通は金物で止めますが、桁同様込み栓にて固定しています。

昔ながらの工法です。
外部の左官下地も全て作り終わりました。写真右側が東南になっています。

下屋を1.8m出しているので、かなり軒が出ているように見えます。
内部から床の間になるところを見ています。

今回は床柱は赤松の無垢材を使いました。
サッシはペアガラスを使っています。

その外側に木製の雨戸をつけるので、戸袋の枠をつくっています。閉めれば木製建具しか見えてこないので、落ち着いた感じになります。

敷居は20cm程の巾になり、雨に濡れるので1枚物の桧材にしています。
外部も真壁なため、雨じまいが大変です。写真は、板金で押さえたところですが、この上に左官仕事をしていきます。
内部和室の天井も張りあがりました。幅広の杉板を目透かしではったところに竿を通しています。

今は赤白がはっきりしていますが、だんだんと日に焼けてあめ色のように変化していきます。その変化も建材にはない無垢材ならではの良さです。
玄関から廊下を見ています。

わらのように見える天井はヨシです。

手前の水色に見える壁には、これから左官で漆喰を塗っていきます。
外部モルタルが終わりました。この後は仕上げ材を吹き付けて、外部壁は終了です。
床の間です。

床柱は赤松皮付きを使っています。
外部は塗装も終わり、あとは建具を入れ終わればほぼ完成します。

手前には雨落ちを造っています。これは、屋根から落ちた水がはねて建物や人に当たるのを防ぐためのもので、雨樋をつけるよりも風情があるため、そうしました。
玄関です。靴入れと廊下への入口が見えています。

建具はすべて無垢材で職人の手によるものです。
以下は完成写真です。
お茶室なので、落ち着いた外観にしました。
入口です。

雨樋はここだけにつけています。竹で作りました。
控えの間と水屋です。
茶室です。
茶室です。
玄関から内部を見ています。

廊下から部屋に入る際には座るため、畳1枚では巾が狭いため10cm程度板を張って巾を増やしています。

一番奥はトイレです。
トイレです。

2mまで杉板で、その上は漆喰です。

便器の脇には洗濯流しをつけました。
廊下です。

床はタタミになっています。天井はアシです。
玄関の靴入れです。

3段に分けてそれぞれ4枚引き違いにしました。建具は職人手作りです。
中心に見える小さな窓は飾り窓です。

竹で雨戸を支えています。内障子には竹の格子の陰が映り、なんともいえない味わいが醸し出されます。